ドラッキー・アルマ
「あっ。もうしわけない、それは小生のシュリケン……です。一応刃物なので、手を傷つけない様にご注意願います、です。」
「あ、小生は、その……ド、ドラッキー、です。みんなからあなたのお話を聞いているです。若輩者ですが、今後ともよろしくお願いするです。」11人目のアルマ二期生は忍者娘!くノ一!
ドミニオン族やアルカード・ロアを考慮して、こういった悪魔っぽい羽のアルマ化は実現しないと思っていたが、意外とあっさりきちゃったなー


「なんで今なのか、ちょっとだけ、こころあたりがあります。小生や受付嬢は、アルマと言う……人の姿になった、モンスターです。
小生のような、人の心と姿を持ったアルマが人の世の中に現れたのは、割と最近……昨年の、始めくらいからです。
ある方に聞いたら、世界がそういう風に変わりつつあるから……だそうです。」ヤバイな…これは(ごくり
久々に財布を直撃されそうな可愛さ!
…にしても女忍者はもれなく巨乳ってのは暗黙の了解か!
それとどうもこの子の素体がわからん。今までの子は一期生ベースだったのに。
もしかして…オリジナルか!


アルカード「あなた、名前は? ドラッキーっていうのね。なんだか親近感が湧くわ♪
夜の翼をもつ遠き同胞よ、わたくしの生みの親と、大切な人の事、お任せしますわ。」一人称「小生」。それと丁寧語で話すが相手は呼び捨て。
これで語尾に「ござる」なんて入ってたら人気が半減していたかもしれんね。
一つ不満点を挙げるとしたら、物語の中から殆ど印象的な台詞が抽出できなかったこと。
決して個性が足りないわけではないが、んー…真面目すぎて面白味に欠くのか。
なので、蝙蝠繋がりからきたアルカードの台詞を代用。
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此度語りますは破壊者の物語。世界に終焉と絶望をもたらす恐怖の魔王の物語でございまーす♪
むかーしむかし、あるところにとてもとても愚かな人間がおりました。
愚かな人間は勇猛果敢で怖いもの知らず、好奇心旺盛でお人よし、どんな事件も解決し人々から感謝されていました。
ちやほやもてはやされるそのおろかな人間をある人は“勇者”と呼びました。
勇者は更に調子に乗って身の程知らずな事柄にも首を突っ込むようになったのです。
そしてとうとう、ついに身の程知らずの断罪を受ける時がやってきました。
勇者の前に絶対無敵の魔王が現われたのです!
魔王には……魔法も化学も、剣も鉄砲も加護も呪いも、効きません。
逃げ出した勇者を魔王はどこまでも追い続けます♪
勇者が泣き叫んでもだぁれも助けてくれません。
もうここまで追ってこないだろうと逃げ疲れて立ち止まるとそこは真っ暗闇でした。
「自分からここに来るなんて」
声が聞こえて暗闇に目を凝らすとそこにいたのは魔王でした。
勇者は自ら魔王のいる地獄に飛び込んでしまったのです。
後悔してももう遅いです♪勇者は魔王に倒されてしまいましたとさ♪
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ルチフェロ・ロア
「……わたしは、魔王。ル……ルチ、ルチフェロ。なんだか、ちょっとちからぶそく。」
「……舌かんだ。ちょっと痛い……
あと、体が小さいのは、あなたが外見の説明で紙芝居を使わなかったから。あまり、絶望のイメージがまとまってない……みたい。
改めて、わたしは魔王。名は、ルチフェロ。あなたたちの物語をおわらせる……」具現化した物語の由来は堕天使の長であり、魔王でもある「ルシファー(またはサタン)」のイタリア語読みのルチーフェロ(Lucifero)から。
おそらく、各国の音訳の中でもっとも可愛らしい響きを選んだものだと思われる。



「今なら、にげてもいいよ……?あなたは、この物語において、ロアと言う物語をそのこころに受け入れることができるという、主人公の素質をもっただけの人。
主人公になるならば、あなたは「勇者」として、この場でわたしにその物語を終わらされる。
主人公になるのがいやなら、全て忘れて、ひびのくらしにもどればいい……と、おもう。」
「未来への希望や想いが、そのこころを変えてしまったの?なら、希望なんか無くせばいい。
誰かへの恩義や愛情が、そのこころを変えてしまったの?なら、愛なんて壊せばいい。
安寧も、居場所もあなた達にはもう必要ない。物語の幕はおりる。あなた達のでばんはおわり。……さぁ、舞台をおりなさい。」中身は終幕の魔王に違いないが、即席すぎた呼び出しが仇になって台詞が一部漢字変換できてない、どこか舌足らずな幼女。
ルチフェロ「白い紙芝居屋、そしてそこの……器たりえる存在。わたしは魔王、あなたの敵。
あなたの物語に幕を下ろすためにここに生まれてきたの。だから……おとなしく地獄の底でこうかいしてね……?」
ル・フェイ「ちょっと、黙って見ているわけにはいかないかなぁ。ねぇ、ルチフェロ。語られし魔王。あなたと争う気はないのだけれど……」
バステト「この子、いい子かも……でも傷つけるなら、許さない……」
ローレライ「そーですそーです!ますたーをまもるためなら、たとえ日の中、鍋の中!
ひなたでぬっくぬくだったりおふろでぽっかぽか……って、それはともかく、ただじゃおかないですよ?」
パラケルスス「……確かに、母君は様々な過ちを犯したのだろう。だが、悪意を持っていたわけではなく、目的を信じていたのは確かだ。
魔王よ、遠き妹よ。我輩たちが争う理由はあるのか?」
ルチフェロ「わたしは、かなしい。魔女も、女神も。乙女も、錬金術師も敵になった。」外見はアルマの中でも一番小柄なテンタクルより更に小さいものの、魔王としての力は本物で、ロア達は抵抗空しく物語を終わらされてしまう。
ルチフェロ「……うん。待ってた。わたしと戦う、勇者の存在は私の物語にひつようだから。ようこそ、勇者。あなたをかんげいする。そして、さよなら。」
キャプテンキッド「いーこと聞いちゃった♪誰もいないなら、ちょっとくらい大騒ぎしても平気、ってことよね。」
ワーウルフ「……争い事は好きではないが、守るべきもののためなら、俺は……その力を振るおう。」
玉藻「お姉ちゃんたちが助けに来たよ!ここは、早く逃げて!……多分、あの子には勝てないから。」
メフィストフェレス「はて、さて。悪魔であるこの私に、よその魔王を連れてこられてもねぇ……あら、確かに厄介そうね。どうした物かしら?」
受付嬢「……この姿を見せるのも、本当に久しぶりだ。魔王よ、しばらく付き合ってもらうぞ?」絶望に包まれる中、アイリス達の身を挺して庇うロア達。
これには受付嬢もアルマの姿になって、魔王ルチフェロの注意を引く。今までで最高の胸熱シーン!
ルチフェロ「……ここは、何かあなたに関係があるのかもしれない。よばれたのも、何かかんけいがあったのかもしれない。
でも、それはただ終わりに近づいただけの事……」
アルカード「……お待ちなさい。ここで、終わらせることはこのわたくしが許しませんわ。」
清姫「たとえ魔王だろうと、魔縁だろうと、このお方を傷つけさせはしません!」
アルカード「……嫉妬深いし、ネガティブだし、だらしない子だけど……清姫は、わたくしの親友ですの。
なにより……ひとりぼっちが寂しいのはわたくしだって良く知ってますわ。
この事件が解決したら、皆でのんびり映画でも見に行きたいところかしら……ね。」遂にはアルカード&清姫コンビまで。
始めからこんな展開だと知っていれば自分のアルカを引っ込めてたのに!

「わたしの勇者。魔王と言う物語の主人公になれるわたしのだいじな人。あなたがもし、世界に絶望したらこっそりと私に教えてね。
……あなたの想いを守るために、わたしは世界の敵になってあげる。あなたの魔王になって、あなたの世界をきっと終わらせてあげるから。」
「わたしが魔王になったら、勇者になって、たちふさがる?それとも、わたしといっしょに世界を終わらせて、なかよく世界をはんぶんこにする?」争いが収束した後、彼女の物語は終わらぬままに暫くは魔王としての活動をお休みし、再び必要とされるその日まで勇者と契約を結ぶ。
「なにか言いたそうな顔ね。ちいさくても、魔王なの。しょうらいはすごいのよ……?」大変小柄な幼女だが、身の丈を超す4本のドリルテールにゴシックドレス姿。
その手にしたボードに描かれた美女だったら、印象もまた大きく違ってたかもしれない。

物語も佳境に入り、紙芝居屋アイリスとアイリス・ロアを通して解き明かされるイリスの謎。
それは昨年の通年イベント“アルマたちと絆の樹「10時間目 つたえたいことば」”の研究レポートにあった記述へと繋がる。
初代カナデ「……姉さん。あたし、魔法使いになる。」
「もう、ここも平和とは言えないわ。あたしには、音楽の才能も有ったけど、魔法の才能も有った。だから……戦う事を選んだの。」
「もう、歌も忘れちゃった。……戦争が終わって平和になったら、また、歌の練習をしなきゃ、ね。」
「執事さん、イリス姉さんの事、よろしく頼むわね。誰かがせっつかないと、ごはんを食べる事も忘れちゃうような人だから……ね。」回想シーンに名前は出なかったが、イリス博士の妹は初代のカナデ(守護魔・カナデにこの記憶はない)だと思われる。
そして、このタイミングでのカナデのメモリーハートの発表。さらに物語に絡めてくるか!?
イリス博士「あなたは、昔から歌が好きで……音楽家になりたかったのでしょう?なんで……」
「……この家に帰ってくるのも、ずいぶんと久しぶりね。」
「いいえ……私は、守護者を作り出さなければいけないの。こんな悲しい事のためではなくいつか、この世界を愛してくれる、そんな人を探し、守るためにも。」
「……わかったわ、食事の用意をして頂戴。あなたも、最初に比べるとずいぶんお料理の腕があがったものね。」
「……ごめんなさい。初めて、貴方に嘘をついたわね。でも……あの子が無事なうちに。
夢で見た向こう側の世界のように、記録に残る過去の大戦のように、再びこの世界が壊れてしまう前に……
いつか、この戦争が終わったその後に、世界を助けることができる、世界を愛してくれる誰かを探す。ただそれだけのために……」紙芝居アイリスの原型と思われる、イリス博士。
彼女は身を削ってでも守りたい世界と人々の為に守護者の研究に没頭していた。
執事ロウゲツ「……かしこまりました。博士の身の回りのお世話に関しては、わたくしが務めさせていただきます。妹君も、くれぐれもご無事で。」
「……ご主人様、私には技術や研究の詳しい事はわかりません。ですが、今回の旅は危険です。お考えを改めていただけませんか?」
「世界の守護者などと言って、確かに聞こえは良いですが、ただあなたの研究を軍事利用したいがための言い訳に過ぎない……私には、そう思えてなりません。」
「過分なお褒めの言葉、いたみいります。……初めのうちは、ご主人様にお出しできるようなものではありませんでしたからね。
これも、お二人に……いえ、主に妹君に仕込まれた成果です。ようやくご実家に戻られたのです。今日は少し豪華な食事をご用意させていただきますよ。」どう見てもロウゲツさん。執事でそのサングラスはチョット。
例年通り、次回の依頼人はこの方で締めるのか…?
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