八の物語 賢者の黄金

アップデート初日から「なんECO」に入り浸り、その後は別ゲーにかまけてしまい、
気がつけばえこにゅ~で9月の新ロアの先行公開といった感じで、ぼくの中では後手後手となった八の物語。

今し方、一つのルートを見終わったので追記にて、ぼくなりに補完していきたいと思います。




8月分の通年イベントも今週のアップデートで切り替わるし、ここは手短に済ませたかったところだけど、
八番目となるこのお話は実に感慨深いものがあり、所々見せ場も多かった。

うまく言葉に表せないが、常識に捉われない一つの生き方を学ばされたような気がした。

また、今回のロアとアルマは運よく入手済みなので、ストーリー内ではなく自分なりにそれぞれ場所を選んで撮影した1枚を使用。
モーションに関しては下記の関連記事からどうぞ。


関連記事:【ECO】シークレットラボラトリー(パラケルスス・ロア)
      【ECO】夏色の放課後(フライフィッシュ・アルマ)



フライフィッシュ・アルマ

フライフィッシュ・アルマ

「お客さんなのーっ!依頼だと思うのーっ!おしごとなのーっ!」
「ねえねえ、お名前はなんてゆーの?フィッシュはねー、フライフィッシュっていうの!いっしょにあそぶのー♪」
「旗揚げゲームしよ?この前フィッシュが考えた新しい遊びなのー♪」
「で、で、ぱらけり……ええと、ぱら、ける、すすさん?は、どうなの?」
「ほむん……くるる?ほむん、ほむむ……ほむほむ?」
「フィッシュの作るお菓子はおいしーの。パラケルススちゃんもたいこばんだよ~」



ウザそうな台詞を抽出してみました!
語尾に「なのー」付けて主人を「ハニー」と呼ぶところが、アイドルマスターの「星井美希」っぽい。

それなのに、これだけ陽気なキャラが空気扱いにされるのも珍しい。
というのも、後述するパラケルススがとにかくよく喋るのだ。加えてお世辞にもフィッシュの台詞には面白味に欠け、また誰との絡みも少ない(ルートによっては多少あるが)
脚本的にフィッシュの個性や魅力が引き出せきれてない…些か登場する回を誤ったようにも思えた。




パラケルスス・ロア

パラケルスス・ロア

「我輩はパラケルスス。世の真理を探究する学徒……あるいは、錬金術師だ。」

「この大陸を離れる事はるか、風光明媚なる地トンカを超え、さらに南のその向こう。地図には載らない名もなき小島が存在する。
その島には大きな森があり、そこにはパキラルグラップと島の住民たちに呼ばれる小動物が棲んでいて、それが実に今の問いの条件に一致する動物なのだよ。」

「魔法無き世に生まれたはずの我輩が何故この魔法にあふれた世界に存在しているのか?
そも、生命とは何か?人間とは何か?世界とは何か?我輩は何か?
知れば知るほどに無知を悟り、疑問は尽きず、世界には謎と未知が大海のごとく満ち溢れている。
それ故に、まずは一つ謎を解き明かす。そう、賢者の石によって!」

「物語から生まれ、物語に縛られるロアという宿命に対する英知の勝利。運命に対抗する武器としての実験!
そして陶酔と渇望!そう、我輩は自分に打ち勝ったのだよ。」

「……一つだけ、これから何かを学ぶ貴女のために忠告をさせてもらおう。外に飛び出すことを恐れてはいけない。
フラスコでも、籠でも、殻でも、家門の掟でも、常識だろうと、自分の知る領域の中だけに留まり続けるだけでは、何も始まらないのだ。
……わずかな時間でしかなかったが、この出会いが貴女にとっての小さな“金”であることを祈る。」

「安い鉛から高価な黄金を産む事だけが錬金術と思われるのは、正直心外だ。錬金術師とは、真理を探究する愚か者の神秘主義者の事なのだよ。」

「陶器に付ける釉薬には元々金を生み出すための研究が元になっているものがある。
人体の構造を知り、その特性を知るための残酷ともいえる実験は時として医学の発展をもたらした。善悪を超えて、そこに結果がある。
錬金術の歴史は、時に禍々しくも愚直なほどに実直だ。仮説を検証するために実験を行う。結果を見て、仮説があっていたか、違っていたかを判断する。
気が遠くなるような、気が狂うような試行錯誤の繰り返し。道半ばに倒れる者、道を踏み外す者も多くいただろう。それらの残した土台の上に、今がある。
(中略)我輩たちの積み重ねは決して消えてしまうようなものではなく、それが土となり、いずれ種を暖め、芽をだし、大樹となるだろう。
……我輩は思うのだよ。それこそが、我輩たちが求める“黄金”なのかもしれぬ、とね。」



さすが貪欲なまでに世の真理を追究する錬金術師の鑑。文章量が半端ない。

そのモチーフは、ルネサンス初期のスイスで名を馳せた医師にして錬金術師である、
パラケルスス(本名はテオフラストゥス・フィリップス・アウレオールス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム)の物語を具現化した姿。
本作品に登場する彼女はキャプテンキッド・ロアに続く歴史上の男性人物の女体化でもある。

己が求める真理の為ならば自身や他人の犠牲をも顧みない、愚者なまでに真っ直ぐな神秘主義者。
またル・フェイ・ロアと同様、生み出されて割と早い段階で自身の物語で形成された存在だと気づくあたりが流石。
それと奇しくも“黄金”繋がりなところもまた。




紙芝居屋アイリス

紙芝居屋アイリス

「むむむ……これは完全にしてやられましたね。これでは完全にまな板の上の鯉です。」
「受付嬢さん……私は、何をしているのでしょうね……今まで、迷う事なんかなかったのに。なんで……」


『一度消えたロアと同一の存在なのか?という問いに対して(一部省略)』
「同じ子です。一度存在が確立したロアをもう一度生み出すことは、理屈としては難しくありません。
ロアは生まれやすい様に、魔術的な仕掛けをしていてですね……
容姿や性格は最初に語った時点で決まってしまいますし、その固体の同一性が保たれるようになっています。
類推の魔…とでも言いましょうか。空を流れる雲の姿が鳥や動物に見えるように一度、「そういうものだ」と認識したら、
見直しても、理性では違うと分かっていても、一度認識したものに見えてしまう、ロアの存在は、それに少し似ています。
皆が「こんな人だな」と認識したら、もう一度生み出されたときにも「こんな人」であることは変わらない……という事になります。」


『アイリスが物語ることで現われるロア。それぞれが一体しか現われない理由は?という問いに対して』
「これがないと、みんなが思い思いに想像した存在がてんでバラバラに出現してしまう事になるか……
存在を維持する「力」がまとまりきらずこの世界に出現出来ない状態のまま終わってしまう可能性が高いからです。
まぁ、一人だけのロアの具現化を可能とするくらい、想いの力にあふれた人がいれば、
その人なりのロアがそこに現われる可能性は……多少、あるかもしれませんけどね。」


『ロアとは、一体何をもって自らを構成しているのか?という問いに対して(一部省略)』
「ロアとは、「その人物はどのような人物か」という内面の存在と、「その物語の中で何を成したのか」という外部の存在の、二つの記憶から成り立っています。
お祭りで作る張り子の人形を想像してくれますか?竹ひごや針金で作られた骨組みがロアの内面の存在。
紙や糊にあたるのが、外部の存在と言う扱いになります……
もちろん、そんな簡単な物じゃないんですよ?あくまでも考え方の参考として、です。
今回、パラケルススちゃんが消えたのは物語の中で語られた「何を成したか」という部分と本人の行動に違いが出て、
「物語を聞いた人々の中の認識」と、「実際の行動を見た人々の中の認識」に大きなずれが出来てしまい……
ロアとしての同一性が保てなくなってしまったのが、あの子が消滅した原因なのでしょう。」


「しかーし!錬金術師はそんな噂もどこ吹く風、弟子や仲間と共に未知の事柄を解き明かすための実験を繰り広げていたのです!」
「どこから、話したものでしょうねー……ちょっとまとめる時間を下さい。絶対に、逃げたりはしませんから。また、ここでお会いしましょう。」



この物語によってロアの事実が判明したりと、大きく進展。
しかしまだ4話分のお話が残っていて、パラケルススの願いを押し退けてでもまた新たなロアを生み出すことになるだろう。
そうまでして彼女が物語を語り紡ぐ理由とは何か?今後の展開に目が離せない。




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